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2016年、それは私にとって “孤独” を知った年でした。

自分が最も尊敬し憧れていた企業で端のほうとはいえその一翼を担うことはきっと自分の人生の中で誇れるものになると2015年から働き始め、7ヶ月限定の契約社員から正社員への門を開き社内での仕事のレベルもあげ順風満帆かと思われたのですが、在宅勤務という初めての職場環境に慣れることができず退職することになりました。

昔から一人でいることは苦手ではなかったので、在宅勤務も問題ないだろうと思っていました。しかし独りで働くということは予想以上に苦痛でした。

例えば仕事で辛いことがあってもそれを分け合える仲間がいません。辛いことが連続で起こると、それがどんどん積み重なっていきます。それを仕事外の友人に伝えたところで同じ気持ちでその辛さを分け合うこともできません。逆に仕事で良いことがあってもこれを分け合い一緒に喜ぶこともできません。誰かと何かを分け合うという行為は想像以上に自分一人で背負うプレッシャーなどを軽減してくれているのだなと思いました。

そして求めるクオリティが高いと高いレベルが普通になっているので常に高いレベルで仕事をしつづけるためには、ほとんどミスがゆるされない状況です。ただこれは、個々人がどのように仕事を捉えているかによって気持ちの持ちようも変わってくるかもしれません。しかしそれをシェアするような場所もありません。

私の中では「とにかく正社員になる」という目標のもと仕事をする毎日でした。そして正社員になったわけですが、その目標が達成されたあとに何も目標がなくなりました。ただただ仕事をするという日々におちいりました。

そのような日々を続けた結果、仕事の日は「今日もなんとか乗り切った」という思いで、明日の仕事のためには何か食べて体力を蓄えないといけないという考えしかなく、とにかく食べる。休みの日は「今日なにかすると仕事をするときに疲れてしまう」と何もできない状態になってしまいました。おそらく適応障害という状態です。

このままこの仕事を続けていると精神的にやられてしまうという思いと、仕事上で自分の地域の知り合いを増やせないという状況を考えた結果、退職することにしました。

私に妻や子供がいれば状況に対する考え方も変わったのかもしれませんが残念ながらそれはなく、人が“孤独”な状態で追い詰められているとどうなるかというのを身をもって体感できたのではないかと思っています。

仕事から離れてストレスがなくなった結果、肉体的にも精神的にも以前の健康的な状態に戻りました。新しい仕事にはいろいろな事情がありまだついていませんから、今度はお金の心配をしなくてはいけなくなりそうですw

2016年は上記のような状態で周りの友人にもご心配をおかけしましたが今は元気な状態なので安心してください。

なるべくなら経験しないほうがいいと思いますが、人が“孤独”な状態で追い詰められると“孤独”が殺しにかかるんだなということを学びました。私のメンタルの弱さが原因なだけかもしれませけどね。

この学びを活かし、周囲の人々を大切にして一緒に生きていく相手を見つけられる2017年にしていきます。

2016年、みなさんお世話になりました。来年もよろしくお願いします!