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 先日、初めて3D映画を見ました。

 メガネをかけて見るタイプのものだったんですが、ものすごく違和感を感じたんです。

 「これは本当に監督が望んでいるものなのか?」
 「このクオリティで映画を見る体験が必要とされているのか?」

 初めて見るからかもしれませんが、字幕も浮き出し、昔の小学生雑誌についてきたホログラムを見るような幼稚な映像表現。これを映画監督は良しとしているのかな?と常に思いながら見ていました。見終わった後もその必要性についてずっと考えていました。

 僕の結論は「必要なし」です。

 目の前に飛び出してくるようなスリル感!思わず首を左右に振って避ける感じ!これが必要なのって映画じゃなくて遊園地などでのアトラクションじゃないですか?そもそも平面画像だったとしても、それを立体に脳内変換し感じとることができていたはずです。映画に新しい体験が必要だったとして、それが3Dだというのでしょうか?

 監督がそうだというのなら仕方ありませんが、商業的に3Dなら客が呼べると思っているのなら映画はダメになりそうな感じがしています。それよりも映画を見る施設をなんとかすべきじゃないかと思うのです。映画館に新しい体験が必要なのではないかと考えるのです。

 宮崎と大分のシネコンと呼ばれる場所にしか行ったことありませんが、内部はほぼ同じ施設。「箱は用意しました」って感じです。座席指定でチケットを買い、飲食販売コーナーがあり、席とスクリーンがある。でも、それだけ。

 もっと映画を楽しむスペースを作るべき。それじゃ経営が成り立たないと言われるかもしれませんが、少し思いついたことを書きます。映画をリッチな体験にするためにホテルと同じようなシステムを導入しましょう!

・席はベッドでいうとシングルなわけですが、これをセミダブルサイズぐらいまで広げる。席を3分の2ぐらいに減らしてゆったりと見る環境を!

・館内にスウィートルームを作り、予約制で大切な人と映画を見る空間を!

・しっかりとしたカフェを併設し、映画を見た後に感想などを語り合える空間を!

・レンタル店を入れ、映画関連書籍、サントラCD、グッズ、監督関連作品などを展開。レンタルの返却ついでのリピーター獲得!

・Twitterなどに書きこまれた映画の感想を表示するモニターを設置し、リアルタイムで国内の人々との感動共有!

 ま、上記のような問題をクリアするためにイオンなどのショッピングモール内に映画館を展開しているのかもしれません。確かにカフェもCDショップも書店もある。でも、それが連動しているわけではないし、シネコンを出れば映画体験は終わってしまうのです。余韻を楽しむということも必要なのではないでしょうか。できれば映画館内で!

 田舎と都会の違いもあるかもしれませんが、

 2時間を消費する場所として映画館があるのか。映画を楽しむ場所として映画館があるのか。

 大切なことは後者だと思います。

 「映画に必要な体験は3Dじゃない!」

 はじめて3D映画を見た僕の感想です。






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